インドネシアの政治の仕組みについて(超基本編)
こんばんは。
今回は、インドネシアの政府の仕組みについての内容です。
とは言っても、まだ勉強し始めたばかりなので、とても浅い内容しか書けません。
インドネシアの政治や歴史を学ばなければいけないと思ったきっかけは、7月から参加し始めたあるスクールの課題記事の日本語訳に取り組んでいる時に、自分は「書いてあることは読めるのに、内容が理解しきれず訳せない」ことに気づき、とても悔しかったからです。
どうして記事中の出来事が生じるに至ったのか、取材を受けているのはどんな立場・役職の人なのか、その人たちはなぜそのような発言・指摘をするのか、まずこれらを自分が理解しないと、ただ単語ごとに日本語へ置き換えるだけの作業になってしまう、そうならないためには背景の出来事もしっかり理解しなければならないのだと気づきました。
「訳す」ことに対して私が今持っているイメージは、ただ言葉を置き換えるだけではなく、自分が媒体となって、一度飲み込んで消化した内容を、違う言語という手段を使って表現しなおす、ようなものだと考えています。
そのためには、まず自分の知識の土台を固めないといけないのですね。当たり前のことですが、私は先週ようやくそれに気づきました。
とにかく、これから少しづつインドネシアについての知識を広げていこうと思います。
今回は政府の仕組みについて調べていたのですが、憲法の改正などにより政治のシステムも大きく変化していることがわかったので、一連の流れが分かるように、簡単な年表を作ってみました。
インドネシア史簡易年表
※インドネシア語訳が不自然だったり間違えていたらごめんなさい (+_+)
先にも書いた通り、4回にわたる憲法改正によって、政府機関も一新されています。
一番の違いは、国の最高機関という存在がなくなり、五権分立から三権分立になったことでしょう。こちらも簡単な図を作ってみました。
Perbedaan pada Struktur Ketatanegaraan RI
政治の仕組みの移り変わり
Sebelum amandemen UUD 1945/憲法改正前
国権の最高機関である国民協議会(MPR)の下に、立法府としての国民議会(DPR)、執行府としての大統領、司法府としての最高裁判所、及び会計検査院(BPK)と最高諮問会議(DPA)という国家高等機関を置き、これら5つの国家高等機関に国家権力を分配するという形式を取り、これをインドネシアでは「五権分立」と呼んだ。
実際は、この国民協議会の議員の多くを大統領任命議員が占め、これに大統領の集票マシーンでもあるゴルカルが加わり、大統領の地位を不動のものとした。それゆえに、スカルノ初代大統領の政権で 20 年以上、次のスハルト大統領では 32 年にわたる
長期政権が可能となった。実際は、国民協議会の最高権力(主権)に支えられて、大統領に強大な権力が集中していたともいえる。
Setelah amandemen UUD 1945/憲法改正後
*MPR(国民協議会はDPRとDPD)から構成されている
https://www.soumu.go.jp/main_content/000537357.pdf (P. 26/27参照)
図からも見て取れるように、憲法改正前は最高位にあったMPRが、行政府・司法府と同じ並びに移っています。また、最高諮問議会 (DPA) がなくなっています。第一次、第二次憲法改正で大統領の権限は大幅に制限され、議会の解散権もありません。また、その任期も一期5年最大二期まで、選任も国民の直接選挙によって行われるようになりました。
DPRは国民を代表する機関として、様々な機能を担っていますが、主なものを挙げると、
- 法律の作成
- 国家予算の決定
- 大統領に対する監視
になります。
インドネシアの国会(DPR)には合計11の委員会があり、すべての国会議員はいずれかの委員会に属していないといけません。委員会にはそれぞれ受け持つ分野が分かれており、具体的には以下の通りです。
国会第Ⅰ~Ⅺ委員会
参考:
https://www.dpr.go.id/akd/index/id/Tentang-Komisi-I
Laman Resmi Dewan Perwakilan Rakyat Republik Indonesia (ttg Komisi Ⅰ~ Ⅺ)
https://r3.rappler.com/indonesia/ayo-indonesia/176957-tentang-dpr-ri
Yang Perlu Kamu Ketahui tentang DPR RI
まだ色々と補足すべきことはあると思いますが、キリがなくなってしまうので、ここ数日間の勉強記録として、今回はこれで終わりにします。(よく理解しないまま間違ったことを書くのが怖いからでもあります)
『インドネシアの行政』もまだ30ページも読めていないので、少しづつ読み進めて学んでいこうと思います。
またまた中途半端な内容でしたが、今回もお読みいただきありがとうございました。
参考サイト:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000537357.pdf
インドネシアの行政
https://dbmedm06.aa-ken.jp/archives/145
インドネシア/現在の政治体制・制度
http://fpasset.blog130.fc2.com/blog-entry-2521.html
インドネシア経済の動向(2)政治状況
https://www3.pref.nara.jp/eastasia/1034.htm
東アジア地方政府会合
https://umumsetda.bulelengkab.go.id/informasi/detail/artikel/sistem-pemerintahan-indonesia-20
Sistem Pemerintahan Indonesia
6 Juli 2022 Takakuat